夏に気持ちよく走れる場所はないかと、Google Mapやネットを見ながら探していた。
そのとき、ある人の旅ランブログを読んで「こういう走り方、いいな」と思った。
もしかしたら、このときに“自分もブログを書きたい”と思い始めたのかもしれない。
銭湯で汗を流す前提でコースを考え、 持ち物も普段の町ランの延長で試行錯誤した。
そんなふうに準備をして、僕の初めての旅ランは奥多摩に決まった。
スタート前からハプニング続き
予定では「軍畑駅 → 奥多摩駅手前のもえぎの湯」まで走るつもりだった。 ところが、乗った電車が快速で軍畑駅を通過してしまった。 次の停車は御嶽駅。 仕方なく予定変更したけれど、後から思えばこの“ミス”が助けになった。
御嶽駅に着いたとき、 ランパンを履いてくるのを忘れていたことに気づいた。 狭いトイレで荷物を広げながら慌てて着替えていたら、 ランニングキャップが、どこかに消えてしまった。
走る前からハプニングだらけ。 でも、もう失くしたものは仕方ない。 真夏の日差しの中でキャップなしはつらいけれど、割り切って走り出した。

走り出した瞬間、奥多摩の世界に包まれた
御嶽駅を出てすぐの橋の脇から川沿いへ降りる。 そこからは、ちょっとしたトレイルのような道が続いていた。

川を真横にして走るのは初めてで、 木々の間を抜けるたびに水の音が近くなったり遠くなったりする。 道が合っているのか不安もあったけれど、 それよりも“自然の中を走っている”という感覚が圧倒的に心地よかった。

川遊びやBBQをしている人たちを横目に進み、 美術館付近からは道路へ。 ここからの上り坂がなかなかきつい。
川井駅を過ぎたあたりで、 “青梅マラソン30km折り返し”の標識を見つけて少しテンションが上がった。

歩いたり走ったり、旅ランらしい時間
暑さもあってペースは落ち、 古里駅前のセブンイレブンで休憩。 水分とゼリーでエネルギー補給をしても、 その後は歩いたり走ったりの繰り返しだった。
古里附橋のあたりで、 「なんか人がいっぱいいるな」と思ったら、 かかしが20体以上並んでいて驚いた。

白丸ダムを見学しながら進むうちに、 「川に入りたいな」と思うようになっていた。
川に入った瞬間、すべてがリセットされた
海沢大橋の下に降りられそうな場所を見つけて、 靴を脱いで川に入った。
冷たさが足から一気に身体に広がって、 それまでの疲れがすっと抜けていくようだった。 真夏の奥多摩で、この瞬間が一番気持ちよかった。

ゴールへ向かう静かな時間
川から上がって少し歩くと、 目的地のもえぎの湯まであと500m。 温泉で汗を流し、 そこから奥多摩駅まで歩いて向かった。
駅の近くで“わさびラーメン”を見つけて、 旅ランの締めに食べて帰宅した。

初めての旅ランを終えて
全部走り切れたわけじゃない。 スマートウォッチも忘れたし、キャップもなくした。 電車も間違えた。
でも、 それら全部を含めて“旅ランの良さ”だった。
予定より距離が短くなったのも、 あの暑さを考えればむしろラッキーだった。
自然の中を走って、 川に入って、 温泉に浸かって、 帰りの電車でゆっくり疲れを感じる。
初めての旅ランは、 ただのランニングじゃなくて、 “ひとつの体験”として心に残った。
また走りに行きたいと思える、 そんな一日だった。
次回は、海沿いの旅ランを書こうと思う。
静かに走る時間が、また少し変わった。



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